内科・感染症 ペニシリン耐性肺炎球菌性髄膜炎は最小阻止濃度を確認する. ペニシリンG(PCG)のMIC > 0.125 μg/mL (0.12) 以上はペニシリン耐性のため、PCGは治療選択しない 肺炎球菌の微生物学的特徴 肺炎球菌はグラム陽性の双球菌で、学名 Streptococcus pneumoniaeである。通常の血液寒天培地(ヒツジ、ウサギ等の血液寒天培地)に発育し、α溶血性(不完全溶血=緑色調の溶血)を示す... 2025.03.30 内科・感染症臨床検査
内科・感染症 ダプトマイシンはMRSAをはじめとしたグラム陽性球菌に対してに有効な抗菌薬 図1 ダプトマイシンの構造 ダプトマイシン(Daptomycin, DPT)はリポペプチド系の抗菌薬のひとつ。 ほとんどの抗菌薬が効かないMRSA感染による皮膚軟部組識感染や敗血症、感染性心内膜炎などの治療薬として利用される... 2025.02.22 内科・感染症臨床検査
内科・感染症 現在、不活化ポリオワクチンは、百日せき、ジフテリア、破傷風、不活化ポリオ、ヘモフィルスインフルエンザ菌b型(Hib)の5種混合ワクチン(ゴービック)に含まれる。2024年4月1日から定期接種に組み込まれた。 写真はガザ地区で緊急に接種されたポリオ生ワクチン投与の様子。こちら。 地球上、最も危険で困難な集団予防接種 ガザでのポリオ予防接種、第1フェーズ終了ユニセフ地域事務所代表声明 以下、引用。 少なくとも四半世紀の間... 2024.12.09 内科・感染症臨床検査
内科・感染症 HIV検査の現状:HIV検査はスクリーニング検査と確認検査がある。現在の日本では有病率が低いため、その検査はオプトインによる説明と同意が必要。 毎年、12月1日は世界エイズデーです。こちら。 HIVスクリーニング検査のポイント 米国では,本人の拒否がなければ13~64歳の検査歴のない病院受診者の全員にHIVスクリーニングを行う(オプトアウト)ことが推奨されて... 2024.12.08 内科・感染症臨床検査
内科・感染症 肺結核における喀痰グラム染色で、結核菌はゴースト状と表現される 結核菌のグラム染色。写真中央に、ゴースト状に観察されるグラム染色難染性の細菌(桿菌)を認める。 参考文献. Ghost mycobacteria on Gram stain. J Clinical Microbiology.... 2024.11.24 内科・感染症臨床検査
内科・感染症 2024/2025年の季節性インフルエンザワクチンは4価。WHO推奨は3価と山形系統の有無で異なる。 はじめに インフルエンザウイルスとは インフルエンザウイルスはオルソミクソウイルス科(Orthomyxoviridae; orthos は通常の, 真っすぐの; myxoは粘膜,の意味)に属する分節状のマイナス鎖RNA... 2024.11.16 内科・感染症臨床検査
内科・感染症 採血に適しているのは針は22Gのショートベベル: 注射器・注射針について 写真は千葉県の屛風ヶ浦。こちら。 注射針の歴史 注射針と注射筒の今昔 金属からガラス、そしてプラスチックへ 注射の始まりは藁(わら)を針の変わりに使用したなどともいわれている。医療界では約350年前に犬の... 2024.11.02 内科・感染症臨床検査
内科・感染症 低ナトリウム血症の診断チェック項目 図 低ナトリウム血症診断のためのアルゴリズム。SIADH. jp. こちら。 低ナトリウム血症を診断するためのチェックすべき項目血液検査血中ナトリウム濃度。一般的に血清ナトリウム濃度が135mEq/L未満のときに低ナトリウム... 2024.10.22 内科・感染症臨床検査
病理 最新のWHO分類で、急性赤芽球性白血病M6のうち、M6aは骨髄異形成症候群(または急性骨髄性白血病)に組み込まれることとなった 写真は、急性赤芽球性白血病のメイ・ギムザ染色.核不整、切れ込み、ときに2核で、細胞質が淡青に染色される異常芽球の増殖を認める。 急性赤血球性白血病Acute erythroid leukemia (AEL) は、骨髄... 2024.10.20 病理臨床検査
内科・感染症 Eubacteriumは非芽胞性偏性嫌気性のグラム陽性桿菌.腹膜炎、菌血症などを起こす. OLYMPUS DIGITAL CAMERA 写真は、血液培養から検出された Eubacterium limosum 嫌気性菌とは. 中澤 太.口腔内偏性嫌気性糖非分解菌Eubacterium, 2005. 嫌... 2024.10.18 内科・感染症臨床検査